ス ズ メ バ チ 対 策

 

 夏から秋にかけて農林作業や野外活動の際、スズメバチに突然遭遇し刺される被害が発生しております。
 スズメバチの習性を理解のうえ行動し、被害防止に努めるとともに、刺された場合は速やかに適切な処置を講じて下さい。

 

1 スズメバチの攻撃
 スズメバチ類は外敵に対して巣を守る防衛本能が発達しているため、人などが巣へ接近すると次のような「警戒」から「攻撃」に至る4段階の行動をとることが知られています。
  1. 偵察蜂による警戒
  1. 偵察蜂による威嚇
  1. 巣への間接的刺激に対する攻撃
  1. 巣への直接的刺激・破壊に対する攻撃
    1. オオスズメバチでは、「A」からすぐに「C」の段階へ移行することが多い。
      働き蜂が多い(巣が大きい)場合には、巣を刺激しなくても現場から離れないと「D」の段階に達し、極めて危険な状態となる。
    2. オオスズメバチは、樹液をなめているようなときでも興奮すると単独で攻撃してくる。
    3. 毒液が眼に入ると激痛を起こし、更に毒液の量が多いと角膜剥離による失明の危険性がある。
 
2 スズメバチに遭遇した際の注意事項
  1. 夏から秋にかけて農林作業や野外活動を行う際は、スズメバチに突然遭遇する危険性のあることを念頭に置く。
  1. 軒先など日常活動の範囲にスズメバチの巣があるような場合には、巣の近くで大声を出したり、強い振動を与えたりしないように注意する。
  1. スズメバチは「黒色」を攻撃する性質があるので、白っぽい服装の方が安全度は高い。
  1. 野外活動中に偵察蜂に遭遇した場合は、頭(黒色)を隠し姿勢を低くして、ゆっくりその場を離れる。
  2. 蜂の攻撃を受けた場合、手やタオルなどで払うのは危険である。
 
3 スズメバチ刺傷後の対応
 毒液による痛み、腫れ、患部の炎症、痒み、体温の上昇等が、刺傷後10〜15分後に発現しますが、次により対応して下さい。
  1. 患部からの毒液除去
  1. 毒成分の不活性化
  1. 治  療
  1. アレルギー性症状

 

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